GRCとは

GRCの物性と製品規格

GRCの一般的な物性

  ダイレクトスプレー法 プレミックス法 プレミックス法軽量タイプ
曲げ強度
(N/mm2)
比例限界強度 8~15 5~10 4~8
破壊強度 20~30 10~18 6~12
曲げヤング率(N/mm2) 15~25×103 13~21×103 5~12×103
圧縮強度(N/mm2) 50~80 40~80 20~50
乾燥収縮率 8~15×10-4※ 8~15×10-4※ 3~5×10-4
熱伝導率(W/m・K) 0.7~1.0 0.7~1.0 0.4~0.6
熱膨張率(1/K) 7~12×10-6 7~12×10-6 7~12×10-6
気乾比重 1.8~2.3 1.8~2.3 1.3~1.8

※高アルミナ低石灰型のセメントが使用されたGRCの乾燥収縮率は3~5×10-4

GRCの製品規格

日本GRC工業会はGRC製品の規格を定めています。また、材料規格は日本建築学会JASS18(塗装工事)及びJASS23(吹付け工事)に採用されています。材料規格はGRCの製造方法を参照ください。日本建築学会JASS27(乾式外壁工事)5節GRCパネル外壁工事を参照ください。

1.適用範囲

セメント、骨材及び耐アルカリガラス繊維を主材料とし、スプレー法及びプレミックス法により製造するGRCで、主に建築物に用いる成形板(以下GRC板)に適用する。

2.規格

外観

項目 規定
ひび割れ 60cm離れて目視、目立つものがないこと。
反り、くぼみ、欠け 使用上有害でないこと。

耐アルカリガラス繊維含有率、気乾比重、曲げ強度

製造方法 耐アルカリガラス繊維含有率(%) 気乾比重 曲げ強度 (N/mm 2
スプレー法 5 以上 8 以下 1.8~2.3 20以上
3 以上 5 未満 1.8~2.3 15以上
プレミックス法 2 以上 4 以下 1.8~2.3 10以上
1.3~1.8 5以上

形状及び寸法

形状は平面及び曲面板(リブ付きを含む)で表面は平滑面及び粗面とし、厚さ及び厚さの許容差は下表の通りです。

厚さ (mm) 厚さの許容差mm)
3 , 4 , 5 , 6 , 7 , 8 , 9 +1
-0
10 , 11 , 12 , 14 , 16 , 18 , 20 , 22 , 24 , 26 , 28 +2
-0
30 , 35 , 40 , 45 , 50 , 50超 +5
-0